黃聲遠(ホァン・シェン・ユェン) Huang Sheng-Yuan1963年台北に生まれ、台湾東海大学建築学士、米国イェール大学建築修士取得後、エリック・オーウェン・モスの事務所てプロジェクト犇当に就いた後、台湾に帰国前にはノースカロライナ州立大学にて教鞭を執る。建築の基盤は真実の生活の上にあり、決して固定し不動のものではなく、常に変化するものであるとの信念をもつ。このことを正確に認識するために、自然と曖昧で常に変化することを指向するようになる。これが黃聲遠と後に設立されたフィールドオフィス・アーキテクツの創作活動の特質である。
田中央工作群(フィールドオフィス・アーキテクツ) Fieldoffice Architectsフィールドオフィス・アーキテクツは創作において、長期にわたり宜蘭という土地に留まり、設計は県内を離れることがなかったことを反映して、一般的に通用するもっともらしい建築知識をもって説明しようとせず、徹底的に真実の生活に深く入り込み、自分とその土地の脈動をひとつに融け合わせたいと考える。このような認識のもとで、設計と絶えず変動する環境、使用性などの因子との間に言葉を必要としない関係をつくり上げている。フィールドオフィスにとって、設計の核心は建築的な建設に対応することではなく、また建築が完成して終わるものでもない。建築は使用開始後も、設計は依然として続くと考えている。それは、生活(あるいは使用)とは生きたものであり、永遠に続いていくものだとの信念からである。